ユーロ円予想(2008/9/7)
ユーロ円相場の予想ですが、9/5の金曜日に150円50銭の安値をつけたあと、ショートカーバで戻したことで、下落一服ですが、まだ、上値が重い展開が続きそうですね。
ユーロ円相場は、2008年3月20日に151円70銭の安値をつけて以来、ユーロ高の流れで、2008年7月に169円あたりをつけました。その後も高値圏のもみあいで、7/23には、ユーロ円市場最高値の169円95銭。その後の8月も原油高の影響で、ユーロドルが一時1.60をつけるなど、ユーロ高の流れは変わらず、高値圏のもみあいでした。
しかし、その流れが一変したのが、8月の欧州中銀金融政策発表後のトリシェ総裁の会見、 欧州景気後退について厳しい見通しを発表したことで、ユーロが一気に売られる流れ、強かった原油も反落の流れとなり、欧州の重要景気指標、IFO、ZEWなども弱い指標。そのままユーロは下落の流れとなりました。
そして先週、9/2の政策金利発表時にトリシェ総裁が、なおも欧州の景気後退感を告げたほか、強いドル政策に留意と発言。ユーロ安を暗に認めた発言をしたことで、さらにユーロ売り。また、同日、ユーログループのユンケル議長が、「ユーロドルの1.44以下を歓迎」と具体的なレートを示してのユーロ安の容認発言となりました。円高の流れもあいまって、ユーロ円は大きく下落、2008/9/5に150円50銭までの下落、ただ、その後、材料出尽くし感からクロス円がショートカバーとなったことで、153円台まで戻しています。
これからのユーロ円相場の予想ですが、ひとまずは戻りを試す展開となりそうですね。ただ、上値についても重めになりそうな感じではあります。
ボリンジャーバンドでは、-2.0が154.02、-1.0が157.31、フィボナッチで見ると、169.47(0%) 165.01(23.6%) 162.25(38.2%) 160.02(50%) 157.78(61.8%) 155.02(76.2%) 150.56(100%)、こういう感じの流れで、メド的には、76.2%の155.02、次が61.8%の157.78ですね。またローソク足が9/4に、157円を割れたあたりで急落に向ったことで、157円が重要なポイントとして見えてきます。
レートを計算してみると、ユンケル議長が言ったユーロドルの1.44がまずはユーロドルの上値、ドル円も108円あたりが一旦の上値のメドと見れるので、108*1.44=155.52となるので、155円後半あたりもまた重要ポイントなります。
まとめると、ユーロ円の上値のメドは、ボリンジャーバンドの-2.0の154円あたり、次がフィボナッチの76.2%の155円あたり、次が厚めでローソク足でもレートでも155円後半から157円といったゾーンですね。どのラインで上値が抑えられるかはわかりませんが、155円後半以降は、ちょっと重くなりそうですね。
一時は170円近くをつけたユーロ円ですが、当面は、上値の重い展開が続きそう、逆に、安値の150円50銭を再度割れる場面があるようなら、下落幅拡大の注意が必要となりそうですね。